宅建試験過去問平成29年度問50

建物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  1. 1 木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる。
  2. 2 鉄筋は、炭素含有量が多いほど、引張強度が増大する傾向がある。
  3. 3 常温、常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、熱膨張率はほぼ等しい。
  4. 4 鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造である。

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解答と解説

正解 1
あなたの回答 --

問題

建物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

選択肢と解説

1
木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる。
誤り。 木材の強度は、含水率が小さくなる(乾燥する)ほど高くなるのが一般的です 。特に、繊維飽和点(含水率約 30%)以下の状態では、含水率の低下とともに強度が著しく増大します 。したがって、含水率が小さい状態の方が低くなるとする本記述は誤りです 。
2
鉄筋は、炭素含有量が多いほど、引張強度が増大する傾向がある。
正しい。 鋼材(鉄筋)に含まれる炭素の量が増えると、引張強度や硬さが増大する傾向があります 。一方で、炭素量が増えすぎると溶接性が低下したり、脆(もろ)くなったりする性質も併せ持ちますが、引張強度の傾向としては正しい記述です 。
3
常温、常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、熱膨張率はほぼ等しい。
正しい。 鉄筋とコンクリートは、温度変化に伴う膨張・収縮の割合(線膨張係数)がほぼ等しいという特性があります。この特性があるからこそ、温度変化による内部応力で破壊されることなく、一体の構造体として機能するのです。
4
鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造である。
正しい。 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートの「圧縮に強いが引張に弱い、火に強い」性質と、鉄筋の「引張に強く、熱に弱い」性質を相互に補完し合います。その結果、耐火性、耐久性、耐震性、耐風性の全てにおいて優れた堅固な構造として、広く活用されています。